国内女子ゴルフLPGAツアー開幕戦「ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント2016」4日目・最終日の模様、選手コメント、順位表等をお伝えします!
最終日も小雨と風が吹くコンディションの中、ディフェンディングチャンピオン、テレサ・ルーが見事LPGA開幕戦優勝を遂げ「ダイキンオーキッド」史上初の連覇と、自身ツアー10勝目を達成しています!
首位、西山ゆかりに2打差の2位Tでスタートしたテレサ・ルーは、4日間開催となった最終日に1イーグル3バーディ、1ボギーで、全体ベストの「68」通算-8とし、2位の笠りつ子に3打差をつけての開幕星となりました!
大会史上初の連覇達成のテレサ・ルーとローアマ受賞の新垣比菜
ダイキンオーキッドレディスゴルフ2016 最終リーダーボード
ダイキンオーキッドレディス 最終日 ダイジェスト映像
4日間開催の最終日。今大会は2日目から雨と風に悩まされてきただけに、選手は体力的にも精神的にも厳しいファイナルラウンド。
そして、今年で29回を数える大会の歴史の中で、未だ連覇した選手はおらず、言い換えれば「琉球GC」を得意としていても、目まぐるしく変わる強い風に翻弄され「慣れ」や「経験」だけでは連覇をさせてくれない難コースとも言えます。
その長いジンクスを打ち破ったのが、ディフェンディングチャンピオンとして臨んだ、テレサ・ルー。
多くの選手がスコアメイクに苦しむ中、テレサ・ルーは初日から「70」「70」「72」と安定したスコアを出し続け、最終日に「68」を出すという強さを魅せ、大会初の連覇と自身のツアー10勝目というメモリアルな開幕戦優勝を遂げ、優勝賞金2160万円を獲得しました。
出だし前半の4番で早々にイーグルを奪い、首位に立つも、依然止まない強めの風に悩まされ、5番でボギーを叩いてからは、停滞ムードとなり、一時首位を西山ゆかりに譲る我慢のゴルフ。
しかし、サンデーバックナインの15番、16番、17番の勝負所で、3連続バーディとチャージを掛け、同じくバックナインでスコアを伸ばした2位の笠りつ子に3打差をつけ、通算8アンダーで、優勝を果たしました。
笠りつ子は、前半1ボギーから、バックナインで3バーディと追い上げを魅せるも「70」通算5アンダーの単独2位。
今大会を引っ張ってきた松森彩夏、西山ゆかりは、最終日パープレーでスコアを伸ばせず、通算4アンダー。申ジエも含め3人で3位Tで大会を終えました。
そして安定感はあったものの、チャージを掛けられなかった去年の賞金女王イ・ボミは、この日も「71」で通算2アンダーで、単独の6位でフィニッシュ。
USLPGAツアーに出場し、タイから強行日程で臨んだ疲労は悪コンディションの中での4日間大会はさすがに堪えたのかもしれません。
アンダーパーフィニッシュは、イ・ボミまでの6名のみとなりました。
また、今大会がプロデビュー戦の森田遥は「69」とスコアを伸ばし、通算1オーバーで、7位T。
唯一、アマチュアで予選通過を果たした新垣比菜は、通算8オーバー、35位Tでローアマタイトルを獲得しました!
テレサ・ルー優勝インタビュー映像
イ・ボミ
(最終日、前半はパッティングが決まり、バーディ量産)「前半はいい感じだった」(後半14番でボギーを叩いた)「ガクッときてしまった」
(強行日程での移動と悪天候で臨んだ今大会だったが?)「少しきつい。湿気もあって、身体も少し熱い感じ」「あした、あさっては休みたいです」
笠りつ子
「前半で1つ落としましたが、後半で3つ伸ばすことができて満足しています。開幕戦で良いスタートを切れて良かったです。良い波は来ていましたが、テレサが15番で長いバーディパットを入れたときに、もう負けたと思いました。(今年の目標は)一番になること。(賞金女王も含めて)全部をひっくるめて1番になりたいです。優勝しなければ1番になれないし・・・勝ちたいです」
松森彩夏
「粘れたけれど、まだまだ足りないことがたくさん見つかったので、これから練習をたくさんしていきたいです。(ジョン・ベネット氏にキャディが代わり)初タッグでしたけど、私のゴルフを良く分かってくれている。良いアドバイスもくれましたし、心強いパートナーでした」
西山ゆかり
「(前半5番で)ダボを打つまでは守ろうとし過ぎたのかな。そこで反省して切り替えることはできたけど、その後の15番(ボギー)もソワソワしてしまった。最後まで自分のゴルフに徹することができず、詰めが甘いとつくづく感じました」
新垣比菜(ローアマ)
「(4年連続ベストアマチュア)すごく嬉しいです。きょうはショットが良くなかったけど、(ベストアマが獲れて)良かったです。パットとショットが噛み合わなかったことが課題ですね。アイアンショットのライン出しをもっと練習していきたいと思います。(今年の目標は)日本ジュニアと日本女子アマ、あと女子オープンのローアマを獲りたいです」
(上記5コメント記事引用:GDO カッコ内一部著者編集)
ゐ太夫コラム
やはりゴルフは、サンデーバックナインに強い選手が勝つ!典型的な試合となりました。
悪天候の中でのプレーの4日目・最終日、体力を奪われていき、集中力の持続も難しい環境の中、最後の最後でチャージを掛けられたテレサ・ルーの強さに脱帽。
途中まで大会を引っ張った松森彩夏、西山ゆかりらは、最後に力尽きた感もありました。
また、どうしてもオリンピックに出たい強い決意を持ち、今季に臨んでいるイ・ボミは、タイから強行軍で移動し、おそらく疲労のピークも超えていたと思いますが、しっかりアンダーパーで廻る精神力は、さすが史上初の2億円超えの賞金女王と言えるでしょう。
テレサ・ルーもオリンピックに絶対に出たいという意思を持っており、以前から指摘されている、韓国・台湾出身選手と日本人選手の精神力の差は、こういう悪条件でより鮮明になります。
次回大会、今週末の「ヨコハマタイヤゴルフトーナメント PRGRレディスカップ」で、各選手達がどういうゴルフを魅せてくれるか?期待が高まります。
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